釧路市は北海道東部を代表する都市で、阿寒湖をはじめとする雄大な大自然と蟹などの新鮮な魚介類が魅力の都市です。四季折々それぞれの魅力にあふれる釧路へ旅に出ましょう!
それでは、釧路市観光の必須情報であるご当地グルメ・15の代表的観光スポット・おトクな切符・おすすめのホテル、旅館をご紹介していきます。
ご当地グルメ
釧路港の新鮮な魚介類
釧路港は海鮮王国北海道の中でも漁獲量一位を誇る大漁港です。一年中新鮮な魚が並びますが、ここでは特におすすめの数種類をご紹介します。
・ウニ
釧路近海で取れる昆布森ウニは、国内最高級のブランドウニです。品種はエゾバフンウニで、旬は10月〜12月です。釧路の良質な昆布をたっぷり食べて育った昆布森ウニは、コクのある濃厚な甘み、とろけるような食感、口の中で広がる芳醇な香りが特徴です。このウニを食せば他のウニを食べられなくなるほどで、人生で一度は食べておきたい絶品グルメです。
・さんま
9月から10月が旬です。釧路で水揚げされるさんまは、プランクトンをたっぷりと食べているので脂のり抜群です。塩焼きにすれば、芳ばしいサンマの香りと脂が口の中を幸せで包みます。
・秋鮭、いくら
産卵に備え川に戻る鮭が水揚げされる9月頃が旬です。そして、たっぷりとお腹に抱えた卵はいくらとして重宝されます。独特のねっとりした食感と濃厚な旨味は釧路産のいくらでしか味わえません。
・ししゃも
旬は10〜11月です。メスはたっぷりと卵を抱えており、身はフワッと・卵はプチプチとする食感がたまりません。一定の基準を満たしたししゃもを本ししゃもとしてブランド化しています。
・ホッケ
北海道を代表する魚・ホッケですが、釧路でも数多く水揚げされます。脂のり抜群で、塩焼きにすれば溢れ出す脂の旨味に驚かされるでしょう。
・毛蟹
旬は冬です。釧路近海の毛蟹は極寒の海を耐え抜くために身がたっぷり詰まっています。そのため、身はぎっしりで甘く、カニ味噌も濃厚な旨味がたっぷりです。
・海鮮がおすすめの店舗
喰処 鮭番屋(シャケ番屋)、釧ちゃん食堂、釧之助 本店、駒形家、なごやか亭 釧路春採店、回転寿司 まつりや 新橋店、回転寿司根室花まる 根室店(根室市)、炙屋(厚岸町)
十勝和牛
北海道は全国の肉用牛飼育数の20%に当たる約50万頭が飼育さています。その中でも道内で生まれ、十勝地方で飼育された黒毛和牛のみが十勝和牛を名乗れます。
十勝和牛は、十勝平原で育つ乾草や麦わらをたっぷり食べてストレスフリーに育ちます。そのため、雑味のない味わいであり、一口噛めばジューシーで柔らかい肉汁と甘い脂が口内で溢れ出します。
十勝和牛が飼育される十勝地方は雄大な大平原を活かした道内有数の酪農地帯でもあります。そのため、飼育されている牛の大部分は乳牛用であり、肉用牛は僅か5%・年間の出荷数も2000頭未満ととても貴重な和牛なのです。
北海道を旅行する際は、魚介類はもちろんお肉も味わうようにしましょう。
炉端焼き
炉端焼きは客の目の前の囲炉裏で新鮮な魚を焼き、提供する料理です。釧路市発祥とされ、釧路を代表するご当地グルメとなっています。夜の釧路を歩けば、炭火と魚を焼く芳ばしい香りを感じられるでしょう。
釧路市内の各店では、釧路近海で獲れる新鮮な魚介類を使った炉端焼きを提供しています。例えば、春は時鮭、夏はシマエビ、秋はさんま、冬はししゃもなどです。その他、いわしやにしん、ホッケなど様々な魚介類が提供されています。新鮮な魚介類がパチパチと音を立て、脂を滴らせる様は釧路グルメの象徴です。また、囲炉裏で暖められた熱燗を提供している店舗もあり、熱々に焼かれた魚介との相性は抜群です。釧路に来れば炉端焼き店で新鮮な魚介類を楽しみましょう。
・おすすめ店舗
港釧路の炉端焼き 虎や、炉ばた煉瓦、炉ばた、岸壁 炉ばた、炉ばた 万年青、居酒屋 くし炉 あぶり家、炉ばた鱗
スパカツ
スパカツとは熱々の鉄板の上に、スパゲッティとカツを乗せ、そこにミートソースをたっぷりとかけた料理です。釧路市民のソウルフードとも呼ばれ、地元で愛されてきました。スパカツがジュージューと音をたてながら提供されれば、一気に食欲にスイッチが入るでしょう。
スパカツの誕生は今から約60年前に遡り、地元洋食店の泉屋が当時高級だった豚のカツにミートソースを乗せることで、贅沢な気分を味わってほしいと提供したことが始まりです。また、釧路の冬の寒さで料理が冷めないように熱々の鉄板で提供されます。
店舗によりミートソースの特徴が異なりますが、ボリューム満点であることはどの店舗でも共通です。値段も1000円〜1500円程度とリーズナブルです。釧路市への旅行では、市民の胃袋を支える庶民派ご当地グルメをぜひ味わいましょう。
・おすすめ店舗
レストラン泉屋 総本店、泉屋 イオン釧路店、スパゲティーハウス ピレネ、レストラン 山彦
釧路ラーメン
釧路ラーメンはあっさりとした味わいが特徴の釧路ご当地ラーメンです。元々はかつお節ベースの醤油味スープでしたが、現在では煮干しや鶏ガラなども使用し味に深みを持たせる工夫がなされています。また、麺は縮れた細麺が特徴であり、スープとの絡みは抜群です。細麺のため、茹で時間が1分程度の店舗もあり、時間が経つと麺が伸びるので、提供されたら熱々のうちに食べていきましょう。
かつて遠洋漁業が盛んだった時代にはラーメン屋台が漁港周辺を賑わし、漁師のお袋を満たしていました。各店では、寒さに凍える漁師たちに素早くラーメンを提供するため細麺を使っていました。その名残が現在の釧路ラーメンの特徴につながっているのです。
あっさりと飽きない味わいか特徴の釧路ラーメンをぜひご賞味下さい。
・おすすめ店舗
ラーメン まるひら、河むら 釧路本店、魚一 らーめん工房、釧路 ラーメン屋 夏堀、ばかあたり、麺屋 武双、麺屋 壱福、ラーメン専門店 銀水
観光スポット
阿寒湖
釧路市北部に位置する阿寒湖は北海道5番目の規模を誇る淡水湖です。湖畔にどっしりと構える雄阿寒岳の噴火により誕生しました。手つかずの自然が残されているため、ラムサーム条約登録湿地に認定されています。湖全体を一望したいなら、阿寒湖畔展望台から景色を楽しむのがオススメです。
阿寒湖観光で必ず目にしたいのが国の天然記念物に指定されているマリモです。緑の真ん丸とした見た目のマリモですが、その正体は藻の集合体です。風や波の影響で藻が水底を移動する中で、独特の形状に発展していったのです。また、マリモ以外にも様々な生物が生息しており、ヒメマスやワカサギは特に有名です。
冬場以外は、阿寒湖遊覧船が運行されており、雄阿寒岳の雄姿と美しい阿寒湖のコントラストを湖上から楽しめます。また、湖全体が凍結する冬季は、スケートやスノーモービルが楽しめます。季節を問わず楽しめる阿寒湖は一人旅にも家族旅行にも最適な観光スポットです。
・アクセス 【公共交通機関】釧路駅から阿寒湖行き路線バスに乗車し約1時間50分
【車】釧路市内より国道240号線を通り阿寒湖へ。75km、約100分。
・ホームページ
釧路湿原
釧路湿原は釧路市、鶴居町、釧路町、標茶町の4市町村にまたがる面積2万8000ヘクタールの大湿原です。釧路湿原は元々は海中でしたが、徐々に水が引いていき、現在の湿原へと変化していきました。湿原内はヨシなどの低層植物が一面に広がり、塘路湖やシラルトロ沼などの海跡湖が点在しています。塘路湖から細岡まで釧路川沿いをカヌーで散策することも可能です。
ラムサール条約登録湿地であり、約1300種の動物と700種の植物が生息しています。タンチョウを始め、エゾシカやキタキツネ、シマリス、キタサンショウウオなど多種多様な生物が暮らしています。
釧路湿原の展望スポットは複数あり、釧路市湿原展望台は最も有名です。周囲には遊歩道も整備されており、湿原の中を散歩できます。また、湿原に沈む夕日が美しい細岡展望台も人気スポットです。その他にも、温根内木道の展望テラスや夢ケ丘展望台、コッタロ湿原展望台などがあります。気になるスポットをチェックして訪問しましょう。
・アクセス(釧路市湿原展望台) JR釧路駅から阿寒バスつるい保養センター、川湯温泉行きで39分、湿原展望台下車、すぐ
釧路市丹頂鶴自然公園
釧路市丹頂鶴自然公園はタンチョウの保護と繁殖を目的に開設された公園です。燐とした佇まいと白・黒・赤のコントラストが美しい釧路湿原のシンボル・タンチョウですが、一時期は日本で絶滅したとされるほど生息数が減少しました。丹頂鶴自然公園では、そんなタンチョウを優れた孵化技術を活かし、生息数復活に貢献してきました。
公園内には十数羽のタンチョウが自然に近い状態で飼育されており、一年中観光客を出迎えます。また、時期によればヒナを目撃できるかもしれません。公園内には展示室もあり、タンチョウの写真や孵化の様子が紹介されています。
釧路湿原には野生のタンチョウが約1500羽ほど生息すると考えられています。冬場は目にするチャンスがありますが、夏場は出会える可能性は低いでしょう。そのため、タンチョウを確実に見たい方は、自然公園を訪れるようにしましょう。
・営業時間 4月10日~体育の日(10月)/9時~18時 体育の日(10月)翌日~翌年の4月9日/9時~16時
・料金 大人480円、小・中学生110円
・アクセス JR:根室本線釧路駅から阿寒バス約50分、鶴公園下車すぐ
・ホームページ
釧路市動物園
日本最東端の動物園として知られる釧路市動物園は、50種・300体以上の動物が飼育されています。トラやライオン、キリン、シマウマなどの人気動物は勿論飼育されています。また、エゾシカ、エゾリス、タンチョウ、エゾクロテン、エゾフクロウなど北海道ならではの動物も多数飼育されています。
注目のポイントが、世界最大のフクロウにして絶滅危惧種に指定されているシマフクロウです。釧路市動物園では、1995年に世界で初めて飼育下での繁殖に成功しました。現在でも、日本で釧路市動物園のみ飼育している種なので、訪れた際は必ず一目見るようにしましょう。
その他、うさぎやヤギと触れ合える「こども動物園エリア」も人気です。また、園内には遊園地が併設されており、12のアトランションがあります。子どもたちが夢中になれること間違いなしの観光スポットのため、子連れ旅行に最もおすすめです。
・営業時間 [4/10~10/14] 9:30~16:30 [10/15~4/9] 10:00~15:30
・料金 一般580円(中学生以下は無料)
・アクセス 釧路駅から阿寒バスにのり「釧路動物園」降車、徒歩約12分
・ホームページ
阿寒湖アイヌコタン
阿寒湖アイヌコタンは阿寒湖湖畔に広がる、約120名のアイヌの人々が住む北海道最大のアイヌ集落です。そもそもアイヌとは、独自の文化や言語を持つ北海道の先住少数民族の人々を指します。因みに、コタンとはアイヌ語で村を指す言葉です。
阿寒湖アイヌコタン内では、アイヌに伝わる木彫りの売店や民芸品店、アイヌ料理が味わえる店などが並びます。また、重要無形民俗文化財に指定されているアイヌ伝統の古式舞踊や、5台のプロジェクターを活かしてアイヌの苦難の歴史を表現する「ロストカムイ」が見られる専用の劇場があります。また、オンネチセ(アイヌ語で大きな家)では、アイヌの伝統を守りながら生まれるアートが展示されています。
北海道で古くから独自に育まれたアイヌ文化を体感したい方はぜひご訪問下さい。
・営業時間 10:00~22:00
・アクセス 【電車】JR釧路駅から阿寒バス阿寒線で阿寒湖温泉まで約2時間10分
【車】道東道足寄ICから国道241号経由60km 約1時間
・ホームページ
阿寒湖畔エコミュージアムセンター
阿寒湖畔エコミュージアムセンターでは、阿寒湖周辺の大自然をテーマとした展示が行われています。中でも、阿寒湖のシンボル・マリモの水槽展示は必見です。その他にも阿寒湖に住む魚の展示や樹木の実物大標本、動物の剥製、阿寒湖の成り立ち、アイヌ文化についての展示・解説があります。
また、ミュージアムから続く遊歩道を約15分歩くとボッケと呼ばれる火山ガスが吹き出す小沼に到着します。ボッケとはアイヌ語で煮え立つを意味する「ポフケ」という言葉に由来します。ボッケ周辺にはエゾリスなど多くの野生動物が生息しているため、運が良ければ目撃できるかもしれせん。ボッケ遊歩道をガイドと巡る、ボッケ自然ガイドもあるので興味のある方は是非ご参加ください。
・営業時間 9:00~17:00
・料金 無料
・アクセス 釧路駅からバスで120分阿寒湖バスセンターから徒歩で10分
・ホームページ
釧路市立博物館
釧路市立博物館は釧路の自然と歴史について約4100点の展示物を使用して展示を行っている博物館です。人目を引く博物館の外観は羽を広げたタンチョウをイメージして制作されました。
釧路の生物について展示を行う一階では、かつてこの地に住んでいたマンモスの巨大骨格を筆頭にクジラの骨格、エゾシカやヒグマ、タンチョウ、毛蟹などの剥製が展示されています。釧路の歴史について展示を行う二階では、釧路で発見された貝塚や土器、アイヌの人々の歴史と暮らし、漁の際に使用されていた丸木舟や板綴船が紹介されています。また、明治以降の釧路市のインフラ整備や石炭採掘についての展示もあります。
4階のデッキからは夕日で紅く染まる春採湖の美しい眺めを楽しめるので、訪問の際はぜひご覧下さい。
・営業時間 9:30~17:00
・料金 一般・大学生:470円、高校生:250円、小・中学生:110円
・アクセス 釧路駅からバスで「市立病院」下車、徒歩約5分。
・ホームページ
幣舞橋
幣舞橋は釧路川の最下流部に架かる全長124メートルであり、釧路市のメインストリートとなっています。古くから数々の映画や歌の舞台になってきました。
初代の幣舞橋は1889年に建設され、現在の1976年製の5代目になります。5代目の橋の設計には市民が参加し、緩やかなアーチ型の形状やヨーロッパ風のデザイン、四つのオベリスクなど旧来の橋の特徴を活かしながら建設されました。また、幣舞橋上には「四季の像」というブロンドの像が4体設置されています。これらはそれぞれ舟越保武、柳原義達、佐藤忠良、本郷新という日本を代表する彫刻家により作成されました。
夕日の撮影スポットとしても有名で、特に3月と9月は橋の真ん中に日が沈むため最もフォトジェニックな写真が撮影できるでしょう。また、霧の街とも呼ばれる釧路ですが、夏の霧中に朧気に浮かぶ橋と街灯の景色は風情があります。
・アクセス JR釧路駅より徒歩15分
釧路和商市場
北海道3大市場の一つである釧路和商市場は、釧路市民の台所であり、売り手のわっしょいわっしょいという威勢のよい掛け声が響き渡ります。1954年開設の市場内は約60の店舗があり、釧路港で水揚げされる新鮮な魚介類はもちろん、果物、野菜、雑貨、菓子、珍味、寿司店など多種多様な店舗が揃います。周囲に無料駐車場があるのも嬉しいポイントです。因みに、和商市場という名は市場内に響くわっしょいという掛け声から名付けられたと言われます。
釧路和商市場に来れば、必ず勝手丼を自作して味わいましょう。勝手丼とは市場内で好き勝手に自分好みの鮮魚を選び盛り付ける海鮮丼です。選択できる魚介類が膨大であるため、どれを選ぼうかとワクワクが止まらなくなるはずです。蟹の足が入ったカニ汁をお供に味わうのがおすすめです。
・営業時間 4月~12月 8:00~18:00、1月〜3月 8:00~17:00
・アクセス JR釧路駅から徒歩約5分
・ホームページ
摩周湖 弟子屈町
弟子屈町にある摩周湖は約7000年前の火山活動により誕生したカルデラ湖です。古くからアイヌの人々に神の湖と呼ばれてきました。
摩周湖最大の特徴は、摩周ブルーとも称される吸い込まれるような深く美しい青色の外観です。湖の透明度はロシアのバイカル湖に次ぎ世界2位を誇ります。風のない日はその美しさが一層際立ち、周囲の景色を見事に水面に映し出します。流入・流出河川のない閉鎖湖てすが、生活排水の影響や低い水温のおかげで圧倒的な透明度を保ち続けています。一方、摩周湖は霧が頻繁に発生する湖でもあります。60年代に「霧の摩周湖」というヒット曲が世に出ましたが、年間100日程度は深い霧に覆われます。
摩周湖への立ち入りは自然保護の観点から厳しく禁止されていますが、周辺には摩周第三展望台、摩周第一展望台、裏摩周展望台という3つの展望台があり、湖の外から景観を楽しめます。それぞれ異なる風情があるため、全て制覇するのもおすすめです。
・アクセス 川湯温泉駅からバスで40分、摩周駅からバスで20分
屈斜路湖 弟子屈町
弟子屈町に位置する屈斜路湖は火山活動によって誕生した日本最大のカルデラ湖です。湖の中央には日本最大の湖中島である中島が浮かびます。また、湖南側には湖に向かって突き出た和琴半島があります。湖周辺には屈斜路湖を望む絶景スポットが数多くあり、中でも美幌峠からの絶景はおすすめです。また、摩周湖 第3展望台からは屈斜路湖・摩周湖・阿寒湖が一望できます。
屈斜路湖の魅力の一つが湖周辺で無数に湧き出す温泉です。特に湖西側にある砂湯は、スコップで砂浜を掘ると温泉が湧き出してくるため、宝探し気分で温泉探しを楽しめます。
夏には、摩周湖とは異なり湖上でカヌーやヨットなどウォータースポーツを楽しめます。冬には、シベリアからの旅人・オオハクチョウが羽を休めにこの地を訪れます。また、2月頃には日本最大級の御神渡りが見られます。四季折々の美しさを見せる屈斜路湖をぜひご訪問ください。
・アクセス JR:釧路本線川湯温泉駅から徒歩約3分川湯駅通→バス約40分砂湯下車すぐ
硫黄山 弟子屈町
弟子屈町にある硫黄山は標高512メートルの活火山です。アイヌの人々の間でアトサヌプリ「裸の山」と呼ばれ畏怖されてきました。原則は登山禁止です。明治時代から1963年までは硫黄の採掘が行われてきた歴史があります。
硫黄山の赤茶けた山肌からは噴煙が立ち上り、現在も1500以上の噴気孔が確認されています。また、噴気孔のすぐ近くまで立ち寄り可能なスポットがあるので、黄色い硫黄の結晶と特徴的な硫黄の匂いを楽しめます。近くのレストハウスでは温泉で茹でたゆで卵があり人気商品となっています。
硫黄山の麓には100haのエゾイソツツジ群生地が広がっています。硫黄山に影響された酸性土壌の中でたくましい姿を見せます。初夏の6月〜7月には白い可憐な花を咲かせます。川湯温泉から硫黄山を結ぶつつじヶ原自然探勝路沿いで見られるので、ぜひ鑑賞してみてください。
・アクセス 【車】道東道足寄ICから国道241号・391号経由で120km 約2時間15分
川湯温泉 弟子屈町
弟子屈町にある川湯温泉は硫黄山を源泉に持つ、道東を代表する温泉街です。硫黄の匂いが立ち込める温泉街には、約20の旅館が立ち並びます。
川湯温泉最大の特徴は、強酸性の泉質です。循環機器が強酸性の湯に不適なため、川湯温泉内の施設が全て源泉かけ流しになっているほどです。また、釘を温泉につけておくと、約一週間で溶かされます。温泉を舐めれば非常に酸っぱいため、その強酸性を理解できるでしょう。温泉の効能としては、自律神経やホルモン分泌系を整える効果があるとされています。因みに、貴金属を付けたまま入浴すると錆びるので必ず外しましょう。
川湯温泉内には川湯温泉駅すぐの足湯や公衆浴場があるため、気軽に温泉を楽しむこともできます。北海道の大地が生み出した独特の強酸性の湯を、川湯温泉でぜひお楽しみください。
・アクセス 【電車】JR川湯温泉駅から阿寒バス川湯温泉行きで約10分、終点下車
【車】道東道阿寒ICから国道240号・241号経由 約1時間50分
開陽台展望館 中標津町
中標津町にある開陽台展望館は、標高270メートルの小高い丘にあり、北海道らしいどこまでも続く緑の牧草風景を眺められます。キャッチフレーズは「地球が丸く見える」であり、周囲に視界を遮るものが全く無いため地平線が丸く見えます。また、ツーリングライダーの聖地としても知られ、多くのバイク乗りが集います。因みに、展望台の開業時期は4月から10月まででです。
開陽台の楽しみ方は昼だけにとどまりません。夕方には、360度の大平原の中を夕日が沈む圧巻の光景を楽しめます。夜には、美しい星空が広がり宇宙の大パノラマを楽しめます。
開陽台西側には開陽台牧場があり、約1000頭の乳牛が放牧されています。展望館館内では中標津産の乳牛を使用したソフトクリームが味わえるのでおすすめです。
・営業時間 9:00 – 17:30
・アクセス 北海道根室中標津空港から10km 約15分(公共交通機関はなし)
納沙布岬 根室市
根室市に位置する納沙布岬は北海道の最東端です。先端には1872年建設の白亜の納沙布岬灯台が立っています。納沙布岬周辺は、8月でも月平均気温が16.5℃と日本一低いため、羽織物を持参するようにしましょう。
岬からは、僅か3.7kmしか離れていない歯舞群島の貝殻島や遠くの国後島など北方領土の島々が見え、岬周辺には四島(しま)のかけ橋という北方領土返還を願うシンボル像が建設されています。また、運が良ければ、ミンククジラやイルカ、冬の流氷、夏にはラッコなど北海道らしい自然と動物たちを見ることもできます。
日本で一番早く朝日が見られるスポットとしても知られ、6月であれば3時30分頃に朝日が顔を出します。そのため、お正月には日本一早い初日の出を見ようと多くの人で賑わいます。
・アクセス JR根室駅より根室交通バスで納沙布岬バス停下車(約40分)すぐ
その他の観光スポット
(釧路・白糠エリア)
・観光スポット
阿寒湖温泉、くしろ湿原ノロッコ号、港文館
・道の駅
道の駅 しらぬか恋問、道の駅 阿寒丹頂の里
(弟子屈・美幌・小清水エリア)
・観光スポット
コタン温泉露天風呂、和琴温泉露天風呂、津別峠 展望施設、ハイランド小清水725
・道の駅
道の駅 摩周温泉、道の駅 ぐるっとパノラマ美幌峠
(根室・別海・厚岸・浜中エリア)
・観光スポット
明治公園、根室車石、霧多布岬
・道の駅
道の駅 スワン44ねむろ、道の駅 厚岸グルメパーク 厚岸味覚ターミナル コンキリエ、道の駅 おだいとう
モデルコース
一泊二日
●一日目
・午前
釧路湿原観光
・午後
釧路和商市場→釧路市立博物館or釧路市動物園→幣舞橋観光
●2日目
・午前
釧路市丹頂鶴自然公園→阿寒湖観光
・午後
阿寒湖畔エコミュージアムセンター訪問→阿寒湖アイヌコタン観光
二泊三日
●1日目、2日目
一泊二日の際と同様
●3日目
・午前
摩周湖第三展望台から摩周湖・屈斜路湖鑑賞→屈斜路湖で温泉を掘る
・午後
硫黄山観光→川湯温泉で入浴
釧路までのアクセス
関東から
関東から釧路へ向かう場合は飛行機を利用しましょう。JAL・ANA・peachなどの航空会社により、羽田・成田空港〜釧路空港を結ぶ直通便が運行されています。フライト時間は約1時間30分です。釧路空港からは、釧路市内に向かう釧路空港連絡バスが運行されています。また、空港から阿寒湖へ直接向かうバスも運行されています。
関西から
関西から釧路へ向かう場合も飛行機を利用しましょう。関西国際空港から釧路空港へ向かう直行便が数本運行されています。(多くの便は乗り換えが必要です。)直行便の場合、フライト時間は約2時間です。空港から市内や阿寒湖に行く方法は関東から向かう場合と同様のため上をご参照ください。
札幌から
①列車
札幌〜釧路間を列車で移動する場合は、特急スーパーおおぞら号を利用しましょう。所要時間は約4時間です。
②車・高速バス
札幌から釧路までは道央自動車道を利用して301キロの距離です。自家用車やレンタカーを利用する場合の所要時間は約4時間30分です。
札幌〜釧路間を走る高速バス「スターライト釧路号」と「釧路特急ニュースター号」が昼便・夜行便ともに運行されています。所要時間は5時間30分〜6時間です。
お得な切符
釧路・根室・羅臼 4/7days フリーパスポート
釧路・根室・羅臼 4/7days フリーパスポートは阿寒バスが発売しているフリーパスで、道東の幅広いエリアをカバーします。有効期間7日間のうち、4日フリーパス内を自由に乗り降りできます。フリーエリア内には釧路空港と根室中標津空港の2空港も含まれるのも嬉しいポイントてわす。料金は大人9000円、子供4500円です。阿寒バスの主要営業所や釧路空港、更にはオンラインでも購入できます。釧路を中心に、根室市内ら知床の羅臼方面までの観光を検討している方におすすめです。
Peachひがし北海道フリーパス
Peachひがし北海道フリーパスは、Peachの利用客のみが購入できるフリーパスです。フリー区間内には、JR北海道の釧路・根室・摩周を始め、札幌の新千歳空港・旭川・小樽・富良野・美瑛・帯広・網走・斜里・遠軽など広大なエリアを含みます。区間内の特急列車自由席が乗り放題であるため、広大な北海道を効率よく旅したい方におすすめです。有効期間は5日間、料金は16,380円です。なお、25歳以下の方は12,680円で購入できます。発券場所は新千歳空港駅、釧路駅、女満別駅、北見駅です。
おすすめホテル・旅館
(阿寒湖エリア)
・あかん鶴雅別荘 鄙の座
・あかん遊久の里 鶴雅
・ラビスタ阿寒川(共立リゾート)
・阿寒湖畔温泉 ニュー阿寒ホテル
(釧路市中心エリア)
・天然温泉 幣舞の湯 ラビスタ釧路川
(屈斜路・川湯温泉エリア)
・お宿 欣喜湯
(根室エリア)
・イースト・ハーバーホテル
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