長崎県西部に位置する平戸市は、2018年に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として市内の多数の施設が世界遺産に認定され、注目が急上昇しています。また、玄界灘に囲まれた豊かな漁場を有するため、平目・河豚など新鮮な海鮮グルメが豊富です。世界遺産の街・平戸にキリシタンの歴史とグルメを求めて旅に出ませんか?
ご当地グルメ
平戸和牛
平戸和牛は、全国和牛オリンピックで金賞の獲得実績がある長崎を代表する知る人ぞ知る和牛ブランドです。平戸では1200年前から牛の放牧が行われてきましたが、その飼育頭数の貴重さから県外には殆ど流通せず幻の和牛とも呼ばれます。
平戸和牛の特徴は赤身と脂身のバランスの良さです。海のミネラルをたっぷり浴びて育つ牧草を餌にするため、さっぱり上品な赤身肉が醸成されます。また、潮風吹く牧場でストレスなく育つため、脂には雑味がなく、胃もたれしない上品な味わいとなります。そのため、一口食べれば、赤身の繊細な旨味と脂の上品な旨味が口の中で混じり合います。生産者が松坂牛や神戸牛にも負けないと自負する平戸和牛を是非現地でご賞味ください。
・おすすめ店舗
平戸和牛 やきにく 鈴、平戸和牛 焼肉市山
平戸ヒラメ
対馬海流が流れ込む玄界灘は日本有数の好漁場であり、ヒラメは海の豊かな栄養を享受しながら育ちます。そして、サイズ・味共に日本屈指のヒラメへと成長していくのです。中でも、平戸市最南端の志々伎地区はヒラメの名産地と知られ、数多くのヒラメが水揚げされます。
平戸産ヒラメはコリッコリッと身の引き締まった上品であっさりした味わいが特徴です。中でもえんがわはヒラメの持つ独特の食感と脂が融合し、絶妙の味わいです。1キロ以上の大物は「平戸ひらめおがみ」としてブランド化され、抜群の食味を誇ります。
旬の1月〜4月には平戸ひらめ祭りと銘打ち、市内の宿泊施設や飲食店で豪華なヒラメ料理をお得に味わえます。玄界灘で丸々と太り、旨味をたっぷり蓄えた平戸ひらめを是非ご賞味ください。
・おすすめ店舗
シーサイドカフェ、平戸市漁協 旬鮮館、海鮮めし処 あまちゃん
松浦産とらふぐ
長崎県は全国のとらふぐ養殖生産量の約半分を占めるふぐの名産地です。中でも、平戸市のお隣の松浦市は長崎県のふぐ養殖の約3分の1を占め、幾度も養殖とらふぐ生産量日本一に輝いたことのある一大産地です。
松浦産とらふぐの特徴は、天然物に全く劣らない引き締まったプリプリの身と上品であっさりとした甘みです。玄界灘の早い潮に揉まれながら、アジの粉末などを配合した特製の餌を与えられることで極上のふぐに育つのです。
松浦産とらふぐは「鷹ふぐ」のブランド名で関東や関西の高級料亭などへ出荷されています。地元・松浦ではそんな高級ふぐをリーズナブルに美味しく味わえるため、是非現地でご賞味ください。ふぐ刺し・唐揚げ・てっちり鍋・白子料理など、どんな料理でも外れはありません。
・おすすめ店舗
旅亭 吉乃や、旅館鷹島センター
アジフライ
松浦市はフグ同様に鯵の水揚げ量日本一を誇ります。2020年には「アジフライの聖地」を宣言し、日本一美味しいアジフライの街としてPRを行っています。
松浦市の鯵の旬は4月〜8月で、この時期の鯵は「旬アジ」としてブランド化されます。脂乗り抜群で刺身でも極上の旬アジですが、アジフライにすればサクサクふわふわの食感と一口ごとに溢れ出す鯵のジューシーな旨味を楽しめます。
アジフライの特徴は店ごとに大きく異ります。例えば、とれたて新鮮な鯵をそのままフライにするか・寝かせて旨味を引き出してからフライにするか。ソースはタルタル味か・ウスター味かなどです。松浦市内には30以上のアジフライ提供店があるので、産地でしか味わえない絶品アジフライを求めてぜひ食べ歩きましょう。
・おすすめ店舗
魚市食堂、食事処海道、長崎ちゃんぽん 焼肉の店 きらく、味処 まつばら
平戸ちゃんぽん
平戸ちゃんぽんは平戸市内で味わえるご当地ちゃんぽんです。長崎県を代表するご当地グルメ・ちゃんぽんですが、平戸市内でも戦前から大衆食堂などで提供され庶民の味として定着しています。
平戸ちゃんぽん最大の特徴は、鶏ガラとトビウオから採れるあご出汁をブレンドしたスープです。このスープに唐灰汁を使用したもちもち極太麺を入れ、かまぼこ・野菜などの具材をたっぷり載せれば完成です。長崎県内には様々なバリエーションのちゃんぽんがありますが、海の町らしい魚介出汁ベースのちゃんぽんが味わえるのは平戸ならではです。
中にはオランダ交流の歴史にあやかり、通常のちゃんぽんに牛乳やバターを加えた「オランダちゃんぽん」を提供している店舗もあります。ぜひ現地で平戸独自のちゃんぽんをご賞味ください。
・オススメ店舗
めしどころ 一楽、お食事の店 萬福、大氣圏、一ふじ食堂
観光スポット
平戸の教会群
平戸のキリスト信教の歴史は戦国時代の1550年まで遡ります。その年、宣教師フランシスコ・ザビエルが布教のためこの地を訪れ、生月島では島民の殆どがキリスト教へ改宗したと言われます。その後もキリスト教が海外交易に有利に働くと考えられ信教保護が行われましたが、江戸時代からは一転して幕府のキリスト禁教方針による信仰弾圧が始まりました。平戸には福者ガスパル西玄可やイタリア人宣教師カミロ・コンスタンツォの処刑などキリスト禁制時代の悲しい歴史も数多く伝わります。
明治時代になると、政府がキリスト教の解禁を認め、平戸の隠れキリシタンの人々が待ち望んた時代がやってきました。そして、1885年には平戸最初の教会として紐差教会が建設されたのです。
平戸は現在でもキリシタンの方が多く住むキリスト教の街として知られ、大小数十の教会が存在しています。平戸の信仰と苦難の歴史を知るために、教会群をぜひご訪問ください。なお、教会は信者の方たちの神聖な祈りの場です。ルールと節度を守り観光を楽しみましょう。
平戸ザビエル記念教会
平戸ザビエル記念教会は1913年創設の平戸で最も多くの観光客を集める教会です。現在のゴシック様式の教会は1931年に建設されました。かつてはカトリック平戸教会と呼ばれていましたが、1971年に教会脇にザビエル像が設置されてから現在の名称で呼ばれるようになりました。
鋭く天に向かって伸びる屋根と十字架が特徴のモスグリーンのゴシック様式教会は、平戸市街地を望む丘の上に立つため非常に目立ちます。また、敷地内にはザビエル生誕500年を記念して製造された泉「ルルド」があります。夜間にはライトアップが行われ、一層幻想的な様子を見せるので夜の訪問もおすすめです。
・アクセス JR佐世保線佐世保駅から西肥バス平戸桟橋行きで1時間20分、平戸市役所前下車、徒歩10分
田平天主堂
田平天主堂は1918年建設の教会です。当時、地元のキシリタンの熱心な募金活動により必要資金を調達して教会を建設しました。
天主堂は長崎県で多くのキリスト教会の建築に携わり「教会建築の父」と呼ばれた鉄川与作が設計・施工を担当しました。赤レンガを多彩な手法で積み上げた教会は現在も美しい外観を留めており、レンガ造り教会の最高峰と讃えられます。レンガ造り以外にも、美しいステンドグラス・周囲に響き渡るアンジェラスの鐘・リブ・ヴォールト天井など見所に富みます。国の重要文化財にも指定されている田平天主堂をぜひご訪問ください。
・アクセス JR佐世保駅から松浦鉄道「たびら平戸口駅」下車、西肥バス「平戸口駅前」バス停から肥首行き乗車。「天主堂前」バス停にて下車。平戸大橋から車10分。
紐差カトリック教会
紐差カトリック教会は島の中央部に聳える白亜の教会です。1885年に初代教会が建築され、現在は1929年建設のロマネスク様式の2代目となっています。紐差教会も田平天主堂と同様に鉄川与作が設計・施工しました。
紐差教会最大の特徴はその大規模な天主堂です。特に教会内部では柱を必要最小限に抑え、より広々と感じられる造りとなっています。また、天主堂内の色鮮やかなステンドグラスは見事な完成度であり必見です。
・アクセス 平戸桟橋下車同バス停より紐差バス停(バス30分)。平戸大橋から車30分。
カトリック宝亀教会
カトリック宝亀教会は1898年に建設された赤レンガと白い漆喰のコントラストが美しい教会です。平戸に現存している教会の中では最古となります。2000年には、骨組みを残して大規模な改修が行われました。
教会の両側には特徴的なテラス風のアーケードを持ちます。こじんまりとした教会ですが、多彩な建築技術が詰まっており一見の価値ありです。
・アクセス JR佐世保駅から平戸までバスで80分、志々伎行きに乗り換えてバス停で下車徒歩10分。平戸大橋から車20分。
カトリック山田教会
カトリック山田教会は生月島にある、ロマネスク様式の教会です。1912年に鉄川与作により建設されました。リブ・ヴォールト天井と「教会の7つの秘跡」を描いた蝶の羽で作られた装飾画が有名です。
・アクセス 生月大橋から車で10分。山田農協前バス停より徒歩15分。
その他の教会
木ヶ津カトリック教会、上神崎カトリック教会など
平戸温泉
平戸温泉は2000年に開湯した比較的新しい温泉です。しかし、泉質の良さや露天風呂から眺める風光明媚な海の景色など無限大の魅力があり、近年人気が急上昇しています。
平戸温泉の特徴は、「美人の湯」とも呼ばれる炭酸水素塩泉の源泉です。ヌルヌルとした独特の温泉は保湿効果・美肌効果抜群であり、神経痛や冷え性・火傷・筋肉痛・五十肩・疲労回復などにも効果があるとされています。
「湯快リゾート 平戸千里ヶ浜温泉 ホテル蘭風」は、海を望む絶景露天風呂が魅力の平戸を代表するホテルです。温泉と青い海という平戸の良さを最も堪能できるため、ぜひご宿泊にご利用ください。もちろん、温泉街には足湯や腕湯・日帰り温泉など気軽に温泉を楽しめるスポットもあります。
・アクセス 【公共交通】松浦鉄道たびら平戸口駅から西肥バス平戸桟橋行きで13分、バス停:平戸桟橋などで下車
【車】西九州道佐々ICから県道227号、国道204号・383号経由24km
平戸城跡
平戸城は江戸時代にこの地を治めた平戸藩藩主・松浦氏の居城です。三方を海に囲まれた珍しい立地にあり、海を天然のお堀として活用していました。明治期に一旦取り壊されましたが、1962年に復元され現在に至ります。
再現天守閣がある5階からは平戸市街や平戸港、平戸大橋など平戸の町並みを一望できます。天守閣のたどり着くには坂道や階段を登る必要がありますが、是非足を運んで下さい。また、2階・3階・4階には平戸の歴史資料や築城の経緯、平戸に縁のある人物などについての展示が行われています。
平戸城直下の城下町には、ザビエル記念教会と正宗寺・光明寺などの寺院が混在しており、「寺院と教会が見える風景」という平戸独特の光景が広がっています。古くは、日本の国際交流の中核的役割を担ってきた平戸の歴史が垣間見える町並みをぜひご覧ください。
・営業時間 午前8時30分~午後6時00分(4月1日~9月30日)、午前8時30分~午後5時00分(10月1日~3月31日)
・料金 大人/520円、高校生/310円、小中学生/200円
・アクセス 【公共交通機関】松浦鉄道西九州線「たびら平戸口」から「西鉄バス平戸行き」で約10分「平戸市役所前」下車徒歩約5分
【車】長崎市 → (長崎自動車道~西九州自動車道) → 佐々IC → 平戸
・ホームページ
平戸オランダ商館
平戸オランダ商館は平戸の日蘭交流の歴史に関する展示を行う資料館です。2011年に建設されたレトロな外観な建物は、1639年に日本初の西洋石造建築物として建設された貿易倉庫を忠実に再現しています。
平戸は1609年から1641年まで日本で唯一のオランダ貿易港でした。当時、幕府から許可を受けた東インド会社は、日本の貿易拠点としてこの貿易倉庫を建設しました。しかし、1641年に出島に貿易機能を移すことになり、役割を終えた倉庫は取り壊されました。
商館内には南蛮漆器や南蛮甲冑、徳川家康朱印状、外国人之図、当時のオランダ戦のミニ模型、オランダ錨証明書など当時の貴重な資料が展示されています。年に数回企画展も開催されているので、タイミングが合えばぜひご参加ください。
・営業時間 午前8時30分~午後5時30分
・料金 大人310円 子ども210円
・アクセス 佐世保線「佐世保駅」から松浦鉄道西九州線「たびら平戸口駅」~バス「平戸桟橋」~徒歩5分
・ホームページ
大バエ灯台
大バエ灯台は生月島最北端に位置する1958年に建設された高さ11mの灯台です。灯台としては珍しく展望台が設置されており、晴れていれば遠く対馬や壱岐など360度の眺望を望むことができます。また、8月には灯台周辺の草原にはまゆうの花が咲き誇ります。
灯台は約80mの絶壁・大バエ断崖の上に立ちます。大バエ断崖は柱状節理と呼ばれる垂直方向に亀裂が入った奇岩で構成されています。灯台からその全容を見ることはできませんが、灯台近くには塩俵の断崖と呼ばれる柱状節理群が約500mに渡って続いており、御崎野営場からはっきりその姿を確認できるので灯台と併せて訪れましょう。
灯台訪問におすすめの時間帯は、夕陽により海と生月島が紅く染まる夕方です。また夜には周囲に明かりがないため、満点の星空を一人占めできます。
・アクセス 【車】西九州道佐世保大塔ICよりR204経由平戸方面へ、県道42経由生月島先端へ1時間30分
【公共交通機関】佐世保線「佐世保駅」から松浦鉄道西九州線「たびら平戸口駅」~バス「御崎」下車
人津久海水浴場
人津久海水浴場は平戸市街から車で30分・平戸島中央部に位置するビーチです。7月〜8月にかけて海水浴場として開放されます。エメラルドグリーンの透明度抜群のビーチは、まさに海水浴にピッタリです。なお、海水浴シーズンのみ駐車料金500円がかかります。
人津久海水浴場から約1.5kmの場所には日本の水浴場88選に選出された根獅子の浜があります。こちらも津久見海水浴場と並ぶ平戸島を代表するビーチであり、約1kmの白い砂浜が広がります。キリスト教禁時代には、迫害によりキリシタンが殉教を遂げた悲しい歴史が残る地でもあります。津久見海水浴場・根獅子の浜どちらも美しい夕陽が見られるため、夕方に夕陽目的で訪問するのも良いでしょう。
・アクセス 平戸大橋から車で約30分。または、坂の角バス停から徒歩20分。
松浦史料博物館
松浦史料博物館は鎌倉時代から江戸時代まで約650年に渡り、平戸・佐世保・壱岐・五島列島などを治めた松浦氏に関する歴史資料を展示する博物館です。1955年開館の長崎県で最も歴史ある博物館としても知られます。博物館は、鶴が峰と呼ばれる明治時代に松浦氏が邸宅として利用した長崎県有形文化財指定の建物の中にあります。
博物館に収容されている史料3万点の中には、日蘭貿易で得られた貴重な書類や地球儀、キリシタン禁制定書、伊能忠敬が江戸時代に作成した平戸島の測量地図、大名婚礼調度品、室町時代に製造された国の重要文化財指定の鎧などがあります。平戸の歴史に詳しくなれること間違いなしの観光スポットのため、ぜひご訪問ください。なお、平戸オランダ商館とのお得な共通入場券も発売されるので、両館を訪れる場合は必ず購入するようにしましょう。
・営業時間 午前8時30分~午後5時30分
・料金 大人600円、小・中・高生350円
・アクセス 松浦鉄道「たびら平戸口」駅よりタクシー利用で約15分、または路線バス「平戸桟橋バスセンター」より徒歩5分。
・ホームページ
田平公園
田平公園は平戸大橋すぐの場所にある市民憩いの場です。高台の展望所からは赤い平戸大橋と青い海の美しいコントラストの絶景が眺められます。更に、桜の季節はこの絶景に桜の花々が彩りを与え、一年で最も美しい景観となります。
公園内で最も人気スポットが全長40mのジェットスライダーです。爽快な心地よい潮風を感じながら滑れるので、大人にも子供にもおすすめです。その他にも、ザイルクライミングやターザンロープなど子供向けの遊具が充実しています。
公園内にはテニスコート(全天候型・ナイター照明完備)やソフトボール場などスポーツ施設も充実しています。また、桜や紫陽花・秋桜など季節ごとに咲く美しい花々も魅力の一つです。子供も大人も皆で楽しめる公園のため、家族旅行の際はぜひご訪問ください。
・アクセス 【バス】佐世保駅より「西肥バス」平戸方面行き「平戸大橋東口」約1時間
【電車】松浦鉄道佐世保駅より平戸口方面行き「平戸口駅」約1時間30分、徒歩30分
・ホームページ
川内峠
川内峠は平戸島北部にある長崎を代表する大平原です。峠には約30ha・東京ドーム6.5個分の草原が広がり、頂上からは平戸市内の平戸城や玄界灘・九十九島・遥か遠くには壱岐や対馬などの雄大な光景を見渡せます。
美しい海の風景と並ぶ峠の魅力が、四季折々に変化する峠の景観です。春にはつつじが草原内を彩り、夏には青々とした緑が峠一面を覆います。秋には緑の草原はススキ一色に取って代わられ、冬には若草の育成を目的とした野焼きが行われます。特に、毎年2月上旬に行われる野焼きのゆっくりと草原を焼き尽くす光景は圧巻です。
歌人がこの地で詩を残すほどの絶景を楽しめる川内峠ですが、平戸市内からのアクセスも良好です。どこまでも続く雄大な風景を是非川内峠でお楽しみください。
・アクセス 【公共交通】JR佐世保駅から徒歩2分の佐世保バスセンター→西肥バス平戸桟橋行きで1時間25分、終点下車、車10分
【車】西九州道佐々ICから国道204・383号経由40km55分
的山大島
的山大島は平戸島から北に約7kmの場所に位置する人口1000人ほどの島です。島内一番の見所は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている神浦地区です。江戸時代からの木造建築が狭い路地に肩を並べるように林立しており、遥か昔の漁村にタイムスリップしたような感覚を味わえるでしょう。
島内から美しい海を眺めたいときは標高216mの平の辻展望台をご訪問ください。朝日・夕陽の時間帯は、島内の棚田と海が紅い太陽に照らされ美しく輝きます。
離島で日常の喧騒を忘れ、のんびりと潮風を浴びながら散策したい方はぜひ的山大島をご訪問ください。小さな島なので、レンタサイクルでの移動がおすすめです。また、100円均一の島内循環バスが運行されているので上手に活用して観光を楽しみましょう。
・アクセス 【公共交通】JR佐世保駅から徒歩2分の佐世保バスセンター→西肥バス平戸桟橋行きで1時間30分、終点下車、フェリー大島で40分、的山港下船
【車】西九州道佐々ICから県道18・227号、国道204・383号経由1時間25分(的山港)
道の駅 松浦海のふるさと館
道の駅松浦海のふるさと館は国道204号沿いにある海に面した道の駅です。駅一番の自慢は、水揚げ量全国一位を誇る鯵や鯖などの新鮮な魚介類です。物産館内にある松浦魚市場では、玄界灘でその日とれた新鮮な魚や刺身が並びます。また、食堂のぶり丼と揚げたてのアジフライは安くて美味しいと道の駅一番の人気メニューとなっています。
魚以外にも、地元でとれた新鮮な野菜やお土産品・手作り惣菜や弁当・スイーツなどもあります。また、道の駅内にはアジフライの聖地を記念したモニュメントが設置されているので、是非見学してください。
道の駅横の広場には子供たちが遊べる遊具も設置されています。海に面した道の駅でのんびりドライブ休憩がしたいときはぜひお立ち寄りください。
・営業時間 店舗・売店:7:00~19:00
・アクセス 佐世保市より国道204号線、県北佐世保日野松浦線経由で北へ約30m、伊万里市より国道204号線を西へ約25km、約30分
・ホームページ
その他の観光名所
・観光スポット
平戸市 生月町博物館・島の館、亀岡公園、千里ヶ浜海水浴場、鷹島(松浦市)、土谷棚田(松浦市)、不老山総合公園(松浦市)
・道の駅
道の駅 生月大橋、道の駅 鷹ら島(松浦市)、道の駅 させぼっくす99(佐世保市)
モデルコース
一泊二日
●1日目
・午前
平戸ザビエル記念教会観光
・午後
平戸城跡観光→平戸オランダ商館訪問→川内峠観光→湯快リゾート 平戸千里ヶ浜温泉 ホテル蘭風宿泊
●2日目
・午前
田平天主堂観光→生月島へ移動
・午後
カトリック山田教会訪問→大バエ灯台観光
二泊三日
●1日目、2日目
一泊二日の旅程と同様
●3日目
的山大島観光→道の駅 松浦海のふるさと館訪問
※平戸観光の際はお隣の佐世保と併せて旅行するのがおすすめです。
平戸までのアクセス
関東から(長崎市内から平戸までのルートも記載あり)
関東から平戸市へ向かう場合は飛行機を利用しましょう。空路の場合、まず成田・羽田空港から長崎空港へ向かいます。所要時間は約2時間30分です。長崎空港からは佐世保行き直通バス、もしくは空港最寄りの大村駅から佐世保行き・快速シーサイドライナーを利用して佐世保まで移動します。佐世保からは平戸市内直通の西肥バス路線便を利用すれば平戸市へ到着です。長崎空港〜佐世保市、佐世保市〜平戸市間の所要時間はそれぞれ約1時間30分、成田・羽田空港からのトータル所要時間は6時間〜8時間です。なお、新幹線・特急列車を利用して長崎まで移動することもできますが、所要時間・運賃などの観点からおすすめしません。
佐世保駅から平戸市内へはバスでの移動を推奨しますが、電車やフェリーでの移動も可能です。電車の場合は松浦鉄道・西九州線を利用しましょう。佐世保駅〜たびら平戸口駅の所要時間は約1時間30分です。また佐世保港と平戸島南部の前津吉港を結ぶ高速フェリーも運行されています。所要時間は約50分です。
関西から
関西から平戸へ向かう場合も飛行機を利用しましょう。伊丹・関西空港〜長崎空港を結ぶ直通便が毎日運行されています。所要時間は約1時間20分です。長崎空港から平戸までの移動方法は関東から平戸へのアクセス方法の欄に記載していますので、上をご参照ください。伊丹・関西空港からのトータル移動時間は、5時間〜6時間です。
福岡(博多)から
①電車
電車を利用して博多から平戸まで向かう場合、まず博多駅から特急「みどり号」を利用して有田駅を目指しましょう。有田駅からは松浦鉄道・西九州線の伊万里駅行き電車に乗り換えます。更に、伊万里駅でたびら平戸口駅行きの電車に再度乗り換えれば平戸市へ到着します。所要時間は3時間〜3時間30分です。
②バス
博多から平戸市へ向かう直通バスがさつき観光株式会社により平日・休日ともに二往復運行されています。所要時間は約2時間40分です。早く・安く移動できるため博多〜平戸間の移動には最もおすすめです。なお、バスは基本的に先着定員制ですのでご注意ください。
お得な切符
松浦鉄道1日乗車券
松浦鉄道1日乗車券は、日本最西端の鉄道である松浦鉄道全線が1日乗り降りフリーとなるお得切符です。料金は大人2500円・子供500円、発売場所は松浦鉄道の有人駅(佐世保・佐世保中央・佐々・たびら平戸口・松浦・伊万里・有田)と列車内です。平戸や松浦の観光に加え、周辺の佐世保や伊万里・有田などを周遊観光する方は是非1日乗車券をご購入ください。スマホで買える便利なオンラインチケットも用意されています。
福岡平戸きっぷ
福岡平戸切符は西日本鉄道バスと西肥バスが発売するお得切符です。福岡市・博多〜佐世保市間を結ぶ高速バス「させぼ号」の往復乗車券と佐世保市〜平戸市を結ぶ路線バスの往復乗車券がセットになっています。料金は5500円であり、博多〜平戸間を往復する通常料金と比較して1720円お得です。発売場所は、福岡天神高速バスターミナル・博多バスターミナル・福岡空港などです。博多から佐世保・平戸の2都市を観光予定の方には最適なお得切符であるため、ぜひご利用ください。
おすすめホテル・旅館
・湯快リゾート 平戸千里ヶ浜温泉 ホテル蘭風
・平戸瀬戸を望む海と潮風のスパ サムソンホテル
・ホテルアムステルダム(佐世保市)
・弓張の丘ホテル(佐世保市)
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