和歌山県は瀬戸内海・太平洋という2つの海に面している一方、内陸部には紀伊山脈がそびえ立ちます。そんな山と海、両面の魅力が溢れる和歌山県は観光旅行にぴったりです。
それでは、和歌山県観光の必須情報である和歌山ご当地グルメ・15の代表的観光スポット・おトクな切符・おすすめのホテル、旅館をご紹介していきます。
ご当地グルメ
熊野牛
熊野牛は様々な厳しい条件をクリアした牛のみに与えられるブランドです。元々、熊野牛は熊野地方で農耕用に重宝されてきた牛でした。そこに、松坂牛などの素牛である但馬牛の血統を取り込ませる品種改良を行い、和歌山県特産牛へブランド化されました。
その特徴はきめ細やかな柔らかさと、肉本来の風味に優れている点です。一口熊野牛を口に入れれば、上品な脂の甘味と肉の香ばしい香りで幸せな気分になれるでしょう。この味の秘訣は、紀伊山脈から流れ出る清らかな水、自然豊かな草原と良質な餌という和歌山ならではの環境にあります。一年で僅か200頭程度しか出荷されない熊野牛は、和歌山県を訪問した際に必ず食したいグルメです。
オススメ店舗 肉料理ダイニングくまの、ステーキハウスひのき、焼肉ひげ、焼肉熊野
マグロ
和歌山県紀伊勝浦は延縄漁法による生鮮まぐろ水揚げ量日本一を誇るマグロの一大漁港です。紀伊勝浦では、クロマグロ、メバチマグロ、キハダマグロ、ビンチョウマグロの4種類が水揚げされ、特にクロマグロは築地市場でも高く評価される絶品です。
クロマグロの大トロは口に入れた途端溶けてなくなる柔らかさで、舌には濃厚な旨味と脂の甘みが残ります。冬場は脂のノリが一層良くなるため、特にオススメです。旨さの秘密は、釣り上げたマグロを丁寧に活け締めし、冷水保存することで捕れたての新鮮さを守っているからです。毎年1月末にはマグロ祭りが開催され、一頭造りなどマグロ料理がふるまわれます。
また、串本町ではクロマグロの完全養殖に世界で初めて成功し、その美味しいマグロが町内の飲食店で味わえます。
オススメ店舗 まぐろ三昧那智、まぐろのヤマキ、まぐろ料理竹原、お食事処大和、御食事処 桂城、bodai
和歌山ラーメン
和歌山県では戦前からラーメンが食されており、1990年代後半にメディアに取り上げられ、全国的に有名になりました。そんな和歌山ラーメンはスープの特徴から、主に醤油系と豚骨醤油系に分けることができます。麺は黄色のストレート麺が主流で、具にはメンマやチャーシューの他に蒲鉾が入ります。また、卓上には早寿司と呼ばれるお寿司が置いてあり、ラーメンと共に食すのが和歌山流です。因みに、地元では和歌山ラーメンとは呼ばず、中華そばと呼ぶのが一般的です。
店によりその味わいは大きく異なり、醤油系・豚骨醤油系以外のスープをベースにした店も新たに出現しています。味の違いを感じるため、食べ歩くのがオススメです。
オススメ店舗 井出商店、まるイ 十二番丁店、和歌山中華そば 丸美商店、正善、丸髙 中華そば 本家アロチ丸髙、中華そば丸田屋 岩出本店、豚骨中華そば がんたれ、山為食堂、中華そば まるだい、中華そば うらしま
みかん
和歌山県はみかん生産量が全国一位のみかん王国です。特に有田地方は400年のみかん栽培の歴史があり、有田みかんは全国シェア9%を占める一大ブランドとなっています。和歌山県のみかん栽培と美味しさの秘訣は、水はけの良い傾斜地と温暖な気候、雨の少なさ、風の強さなどみかんに適した土地柄と抜群の糖度を生む条件が揃っていることにあります。10月頃に出回るゆら早生は特に糖度が高く人気です。また、冬場は多くの品種が旬を迎えるため、みかん売り場は活気に溢れます。
ポンカンやデコポン、八朔、ネーブル、せとかなど様々なみかんが育てられているため、和歌山県旅行のお土産としてオススメてす。また、ジュースやゼリーなどみかんの加工品も多く製造されており、季節でなくとも和歌山みかんを楽しむことができます。
クエ
クエは最大体長1.5m・重量60kg・寿命40年にもなる、スズキ目ハタ科の白身魚です。秋から冬が最も美味とされています。和歌山県では主に日高町、白浜町、串本町などで多く釣り上げられます。近畿大学水産研究所により養殖も試みられています。
漁獲量の少なさと淡白でありながら脂の乗った絶品の味わいであることから、1kgあたり1万円を超える価格で取引されることもある高級魚の代名詞です。また、皮目やアラにはゼラチン質が多く含まれており絶品です。フグと同等かそれ以上にうまいと言われており、「クエを食ったら、他の魚は食えん」とさえ言われる絶品魚をぜひ本場で味わってください。
オススメ店舗 四季の味ちひろ、 銀平駅前店、銀平本店、いけす 円座・すし 八咫、海鮮割烹あたご、珊瑚礁
和歌山のフルーツ(柿、桃、梅)
和歌山県はフルーツ王国として有名です。ご紹介したみかん以外にも柿、桃、梅の生産が特に盛んです。梅と柿は全国生産量第一位です。柿は紀の川柿や富有柿などが、梅は南高梅などがブランドとして確立されています。特に紀の川柿は幻の柿と呼ばれ、とっても甘いのに程よいシャリシャリ感がたまりません。
和歌山旅行の際は、ご家族に果物好きの方がいればお土産として買いましょう。
特産の梅を利用した梅干しの生産も盛んです。最高級の南高梅を利用した梅干しは、肉厚で甘みと酸味のバランスがたまりません。梅干しをご飯のお供にすれば箸が止まらなくなるでしょう。
その他のご当地グルメ
その他の和歌山ご当地グルメとして、くじら料理、めはり寿司、湯浅町のしらす丼、御坊市のせち焼きなどがあります。興味のあるグルメがあった方は、ぜひ現地で味わってください。
観光スポット15選
高野山 高野町
高野山は和歌山県北部に位置する、平安時代に弘法大師により開かれた真言宗の聖地です。高野山という山自体は存在せず、標高約800mにある山上盆地のことを指します。高野山内には狭いエリアの中に100以上の寺院が集中しています。紀伊山地の霊場と参詣道の構成要素の一つとして世界遺産に登録されています。
そんな高野山のシンボルが金剛峯寺です。金剛峯寺内の広さ2340㎡にもなる石庭「蟠龍庭」や、梅の間や柳の間に描かれた狩野派の襖絵などが見どころとなっています。因みに、高野山内は一山境内地として、全て金剛峯寺内の敷地になっています。また、高野山内の壇上伽藍と奥の院は高野山の2大聖地とされています。奥の院には明智光秀や武田信玄・伊達政宗など多くの戦国武将の墓が立ち並びます。その他、大門や金堂、徳川家霊台、大師教会、金剛三昧院などの見どころがあります。
・アクセス 【電車】南海高野線 極楽橋駅下車、南海高野山ケーブルで高野山駅へ
【車】高野口インター、橋本インター、紀北葛城インターなどから国道480号線を利用して高野山まで向かう
・ホームページ
和歌山城跡 和歌山市
和歌山城は和歌山市中心部の虎伏山に建築された城です。日本百名城の一つに数えられ、国の史跡に指定されています。
その歴史は戦国時代まで遡り、豊臣秀吉に命じられた秀長が築いたのが最初とされます。その後、紀州徳川家の居城となり、明治時代まで徳川家の治世が続きました。現在の城跡は最盛期の4分の1程度です。天守閣は火災などで消失を繰り返し、現在は3代目の天守閣となっています。天守閣からは和歌山市内が一望できます。
城好きの方は、石垣にも注目してください。何度も改修を行ったため、時代ごとに異なる石積み法が採用されていることが分かります。
城跡の周囲は公園として整備されており、和歌山城公園動物園や紅葉で有名な西の丸庭園なども見所となっています。
・営業時間(天守閣) 9:00〜17:30
・料金(天守閣) 大人 410円、小人 200円(小・中学生)
・アクセス 【車】和歌山ICから国道24号、三年坂通り経由約15分
【電車】南海和歌山市駅から徒歩約10分
・ホームページ
紀三井寺 和歌山市
紀三井寺は770年に唐の僧・為光上人により、建立された寺です。正式名称は紀三井山金剛宝寺護国院です。紀州徳川家の歴代藩主が繁栄を願い訪問した歴史のある寺です。境内の本堂や鐘楼、楼門、多宝塔などの建造物は国や県から重要文化財として指定されています。
お寺の見どころの一つが千手十一面観音立像です。高さ12メートルの黄金に輝く像に圧巻されることでしょう。また、境内には寺の名前の由来になった三井水が今も残ります。本堂に至るまでには、結縁坂と呼ばれる231段の石段を登る必要があり、頂上からは和歌浦湾を一望できます。
桜の名所としても有名で、境内のソメイヨシノは関西の標本木で例年最も早く開花するため、近畿に春を呼ぶ寺としても認識されています。
・営業時間 8:00~17:00
・料金 大人200円 小中学生100円
・アクセス JR和歌山線「紀三井寺」駅下車 徒歩15分
・ホームページ
和歌山マリーナシティ 和歌山市
和歌山マリーナシティは和歌山湾上の人工島に、テーマパーク・ポルトヨーロッパやマグロの解体ショーが行われる黒潮市場、みかんなど和歌山特産のフルーツが販売される紀ノ国フルーツ村、その他にも紀州黒潮温泉、和歌山マリーナシティホテル、釣り公園などが立ち並ぶ観光施設です。
ポルトヨーロッパは地中海をイメージした造りとなっており、美しく再現されたヨーロッパの町並みを歩けば、ヨーロッパ旅行中のような気分になれます。また、コースターやウォータースライダーなどのアトラクションも充実しています。ペット同伴可能という点も、嬉しいポイントです。
このように、和歌山マリーナシティは一人旅でのグルメ目的や、子連れ旅行でのテーマパーク目的などどのような旅の形態であれ、訪問をおすすめできるスポットです。
・営業時間(ポルトヨーロッパ) 10:00~17:00
・料金(ポルトヨーロッパ) 入場無料(アトラクション利用は有料)
・アクセス 【電車】JRきのくに線海南駅から和歌山バス「マリーナシティ行き」約15分
【車】阪和道海南ICから約10分
・ホームページ
白良浜・白浜温泉 白浜町
白良浜は年間60万人が訪れる関西屈指の海水浴スポットです。例年本州最速となる5月3日に海開きが行われます。毎年7月30日と8月10日にはそれぞれ花火大会が、12月31日から1月1日にはカウントダウン花火が行われるなど、一年中大きな賑わいを見せます。また、ハワイのワイキキビーチの友好姉妹浜にもなっています。
白良浜最大の特徴は石英で構成される、真っ白で美しいビーチです。ビーチを踏むと音がなる鳴き砂を体験できます。純白のビーチを見学したい方は、穴場となる冬場の訪問もおすすめです。
ビーチのすぐ隣には白浜温泉のホテルが立ち並びます。日本三古湯に数えられ、古くから牟婁の湯として万葉集や日本書紀にも登場した白浜温泉で、旅の疲れを癒やすのがオススメです。
・アクセス 【電車】JR紀勢本線「白浜駅」からバス乗り換え、「白良浜」下車 徒歩すぐ
【車】紀勢自動車道「南紀白浜IC」から約15分
とれとれ市場南紀白浜 白浜町
とれとれ市場南紀白浜は地物や全国から集められた鮮魚などが販売されている西日本最大級の海鮮マーケットです。マグロの解体ショーは特に人気で、解体されたばかりのマグロをその場で食せます。その他、和歌山県特産の鯨なども販売されています。バーベキューも設置されており、とれとれ市場内で海鮮や野菜を思う存分購入してBBQを楽しめます。
また、とれとれ市場内では海鮮類だけでなく、和歌山のお土産や特産の梅干し、パンダグッズ、更にはビールや日本酒なども販売されています。また、温泉・とれとれの湯が設けられており、疲れを癒せます。更にパンダ型宿泊施設「パンダヴィレッジ」で宿泊することもできます。グルメからお土産まであらゆるものが揃うとれとれ市場を是非訪れてみてください。
・営業時間 8時30分~18時30分
・アクセス JR紀勢本線「白浜駅」から路線バス乗り換え、「とれとれ市場前」下車 徒歩すぐ
・ホームページ
アドベンチャーワールド 白浜町
アドベンチャーワールドは約1400種類もの動物が暮らす、和歌山を代表する動物園です。そんなアドベンチャーワールドのシンボルがパンダです。永明、良浜を始めとする7頭のジャイアントパンダが飼育されています。
サファリワールドではキリンやチーター、ホワイトタイガーなど動物たちの迫力を感じることができます。時期によってはナイトサファリの営業も行っています。また、陸の動物だけでなくペンギンやアザラシ、ホッキョクグマなど海の動物たちも飼育されています。更に、マリンライブではイルカショーを楽しめます。
また、アドベンチャーワールドは観覧車やジェットコースターなどを兼ね備えた遊園地ゾーンがあります。動物園・遊園地と子供達を夢中にさせるため、子連れ家族旅行に最もオススメです。
・営業時間 9:30~17:00
・料金(入場料)18歳以上4800円、中学・高校生3800円、幼児・小学生2800円、65歳以上4300円
・アクセス JR白浜駅から明光バス「アドベンチャーワールド」方面行きバスで約10分、「アドベンチャーワールド」下車すぐ
・ホームページ
千畳敷・三段壁・円月島 白浜町
千畳敷は瀬戸崎の先端に広がる、岩畳状の大岩盤です。長い歳月をかけ、打ち寄せる波による侵食を受け、現在の複雑な地形が形成されました。
三段壁は断崖絶壁の絶景として知られ、展望台が断崖に設けられています。恋人の聖地に認定されています。また、地下には海蝕洞窟の三段壁洞窟があり、エレベーターで移動すると内部を観察できます。
円月島は臨海に浮かぶ小島です。正式名称は高嶋ですが、島の中央に海蝕により生じた穴があり、それが円月のようであるため「円月島」の名が付けられてました。
千畳敷・三段壁・円月は全て国の名勝に指定されています。また、夕日の絶景スポットとして知られ、特に円月島では春分と秋分の時期には、島の中心の穴から夕日が現れ特に絶景です。前述の白良浜は至近距離にあり、セットで巡るのがオススメです。
・アクセス (千畳敷)JRきのくに線白浜駅下車、バス20分「千畳口」下車すぐ
(三段壁)JRきのくに線白浜駅下車、バス20分「三段壁」下車すぐ
(円月島)JR白浜駅よりバス約15分「臨海」バス停下車
・ホームページ(三段壁)
熊野古道
熊野古道とは熊野三山である熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社と大阪や和歌山、高野山、吉野などを結ぶ参詣道です。2004年に世界遺産に登録されました。1000年以上前から人々が行き交った古道では、歴史の息吹を感じれます。
特におすすめの区間は大門坂〜那智の滝ルートてす。美しい石畳と鬱蒼とした杉木立に囲まれた3km弱のハイキングコースで、熊野古道の雰囲気を味わうのに申し分ありません。
熊野古道はその範囲が広大なため、初心者向けから上級者向けまで様々なコースがあります。中・上級者向けコースとしては、高野坂コース、馬越峠コース、大雲取越コース、長井坂コース、女人道コース、高野参詣道コースなどがあります。まずは、初心者向けの大門坂コースを歩き、更に興味が湧けば上級コースに挑戦するのが良いでしょう。
・アクセス(大門坂) JRきのくに線紀伊勝浦駅下車 バス20分
・ホームページ
那智大社・那智の滝 那智勝浦町
熊野三山の一つに数えられる那智大社。水産・漁業・農林の守護神として、更には縁結びの神様として信仰されてきました。言い伝えによれば、大社の歴史は紀元前660年まで遡るとされています。
大社社殿は標高500メートルに位置しており、463段の階段を登る必要があります。社殿からは深々とした那智原始林が見渡せます。また、那智大社に隣接する青岸渡寺の三重塔と那智の滝がワンショットを収まる圧巻の風景を撮影できます。
日本三大瀑布の一つに数えられる那智の滝は落差133m、滝壺の深さ10メートルになる滝で、その落差は日本一です。滝は那智大社の御神体とされ、祀られてきました。山々が深い緑に染まる新緑の季節と、華やかな彩りに包まれる紅葉シーズンがおすすめです。
・営業時間 7時00分~16時30分
・料金 参拝無料
・アクセス JRきのくに線紀伊勝浦駅下車 バス30分「那智山」下車 徒歩約15分
・ホームページ
熊野本宮大社 田辺市
熊野本宮大社は熊野三山の一つに数えられ、世界遺産に登録されています。
社殿に至るには、158段の石段を登り高台まで向かう必要があります。石段は杉木立に囲われ、紀伊山地の山々の深さを感じることができるでしょう。石段を登り切ると神門が現れ、その奥には熊野川中洲から高台への遷宮120年を記念して改修された檜皮葺の社殿が4つそびえ立ちます。
現在の社殿は高台にありますが、かつては熊野川の中洲に現在の社殿を含む数多くの拝殿が立ち並んでいました。その規模は現在の8倍程度あったと言われます。しかし、明治の大洪水により、現存する4殿以外はすべて消失しました。かつて社殿が立ち並んでいた場所は大斎原と呼ばれ、現在でも大鳥居が存在しています。
・営業時間 8時00分~17時00分
・料金 参拝無料
・アクセス 紀伊田辺駅前バス停から龍神バスに乗車し120分、本宮大社前降車
・ホームページ
串本海中公園 串本町
串本海中公園は本州最南端の街・串本町に位置する水族館です。水族館の見どころの一つが、入り口すぐの「串本の海 大水槽」です。大水槽ではサンゴが生い茂る串本周辺の海が再現されており、熱帯魚たちが優雅に泳いでいます。また、ウミガメの産卵地と知られる南紀らしく、ウミガメにエサやり体験ができるウミガメパークも子供達に大人気です。更に、長さ24メートルの水中トンネルでは、マグロやサメ、エイなどの大型生物やアジの群れが飼育されている水槽の中を、魚になった気分で観察することができます。
そして串本海中公園最大の見所が沖合140m、水深6.3mに設置された海中展望台です。サンゴやメジナの群れなど手つかずの大自然を楽しむことができます。冬場は透明度が高まり、最もおすすめです。その他にも、海中観光船や海中公園レストランなど子供から大人まで楽しめる施設が揃っています。
・営業時間 9時~16時
・料金 大人・1,800円 、小中学生・800 円
・アクセス JR紀勢本線串本駅よりバス13分
・ホームページ
潮岬 串本町
本州最南端に位置する潮岬。岬には明治6年から太平洋を照らし続ける灯台があります。灯台下には資料館があり、灯台の歴史や構造について学べます。灯台から少し移動すれば、本州最南端の碑と10万平方メートルの大芝生「望楼の芝」が広がっています。望楼の芝からは、岬から太平洋に突き出た厳密な意味での本州最南端、「クレ崎」と呼ばれる岩礁を見渡せます。潮岬観光タワーでは、本州最南端訪問証明書が発行されるので旅の記念にゲットしましょう。
すぐ近くには橋で繋がった紀伊大島があるので、セットで観光しましょう。紀伊大島には明治時代の「エルトゥールル号遭難事件」により生まれたトルコとの友好関係を示すトルコ記念館があります。本州最南端の風と太陽を感じながら、レンタサイクルで岬と紀伊大島を駆け抜けると爽快な気分を味わえるのでおすすめです。
・営業時間(潮岬灯台) 10月〜2月: 09:00 – 16:30、3月 – 9月:09:00 – 16:30(土・日・祝のみ08:30 – 17:00)
・料金 中学生以上300円(小学生以下無料)
・アクセス JR紀勢本線串本駅よりバス17分
橋杭岩 串本町
橋杭岩は、串本町の海辺に約850mにわたり大小40余りの岩柱が林立する奇岩スポットです。国の名勝天然記念物に指定されています。約1500万年前の火山活動により生まれた岩が、長年に渡り海から侵食に受け、岩の硬い部分だけを残したため、現在の形状となりました。伝説では、弘法大師と天の邪鬼が賭けを行い、負けそうになった天の邪鬼が一夜にして想造したと伝わります。干潮時には橋杭岩の中にある弁天島まで歩いて向かえます。
朝日が美しいことでも有名で、日本の朝日百選に選出されています。東の空がオレンジ色に染まり、橋杭岩が暗闇から浮かび上がる姿は幻想的です。串本に来たら、早起きしてベストショットを狙いましょう。
・アクセス JRきのくに線串本駅下車 徒歩25分
太地町立くじらの博物館 太地町
太地町は400年以上の捕鯨の歴史がある町で、その歴史と技術を伝えるのがくじらの博物館です。ただ、博物館でありながらクジラやイルカが飼育されており、子供から大人まで楽しめる施設となっています。
博物館一番の見どころはクジラショーとイルカショーです。クジラたちが海面から豪快に飛び上がるさまは迫力があります。イルカたちはクジラと比べてスピーディーであり、2種の違いを感じながらショーを楽しむのが良いでしょう。その他にもイルカやクジラとのふれあい体験やエサやり体験など全国でも珍しいここだけの体験ができます。
また、クジラと人間の歴史や生物学的に見たクジラ、捕鯨の歴史などの大人の教養になる展示、更にはシロナガスクジラ全身骨格標本の展示もあります。子供家族全員で楽しめるくじらの博物館に是非足を運んでみてください。
・営業時間 午前8時30分~午後5時
・料金 一般:1,500円、小中学生:800円
・アクセス きのくに線「太地駅」から町営じゅんかんバス「くじらの館」下車
・ホームページ
その他の観光名所
和歌山県には上記以外にも訪れたい観光スポットが数多くあります。ここでは、地域ごとに訪れたい観光スポットと道の駅をまとめました。
(和歌山・高野町・かつらぎ・紀の川方面)
・観光スポット
谷瀬の吊り橋、慈尊院、高野山ケーブル、那智山青岸渡寺、加太海水浴場、淡嶋神社、粉河寺
・道の駅
道の駅 柿の郷くどやま、道の駅 紀の川万葉の里、道の駅 くしがきの里
(由来・田辺・白浜・御坊)
・観光スポット
白崎海岸、龍神温泉、湯の峰温泉
・道の駅
道の駅 白崎海洋公園、道の駅 水の郷日高川 龍游、道の駅 熊野古道中辺路、道の駅 奥熊野古道ほんぐう、道の駅 志原海岸
(すさみ・串本・古座川・新宮エリア)
・観光スポット
熊野速玉大社、トルコ記念館、樫野埼灯台、エビとカニの水族館
・道の駅
道の駅 くしもと橋杭岩、道の駅 たいじ、道の駅 すさみ
和歌山観光モデルコース
一泊二日
●1日目
・午前
和歌山城観光→和歌山ラーメンを食す
・午後
白良浜観光→千畳敷・三段壁・円月島観光→とれとれ市場南紀白浜を訪問して夕食
●2日目
・午前
和歌山マリーナシティorアドベンチャーワールド訪問
・午後
紀三井寺観光→和歌山市周辺の道の駅を訪問し、お土産を購入
二泊三日
●1日目、2日目
一泊二日のモデルコースと同様
●3日目(高野山コース)
→2日目の午後に高野山まで移動するのが良いでしょう。
・午前
高野町内を散策
・午後
金剛峯寺観光→壇上伽藍観光→奥の院観光
●3日目(串本・熊野古道コース)
→2日目の午後に串本まで移動するのが良いでしょう。
・午前
潮岬訪問→橋杭岩鑑賞
・午後
熊野古道・大門坂ハイキング→那智大社観光→那智の滝観覧
和歌山県までのアクセス
関東から
①飛行機
空路で和歌山市内に向かう場合は、羽田・成田空港から関西国際空港へ移動します。関西国際空港からは関空快速で日比野まで向かい、日比野駅からは紀州路快速を利用すれば和歌山駅へ着きます。また、関西国際空港から南海電鉄を利用し、泉佐野駅で和歌山市方面行き列車に乗り換え、和歌山市内へ向かうルートもあります。
白浜町や串本町など和歌山以南へ向かう場合は、日比野駅又は和歌山駅で特急くろしお号やオーシャンアロー号を利用するのがおすすめです。また、白浜町へは南紀白浜空港を利用して直接向かうルートが最速です。
②新幹線
和歌山市内・白浜町・串本町へ向かう場合は、東京駅からのぞみ号を利用して新大阪駅で下車します。新大阪駅からは大阪環状線経由の特急くろしお号・オーシャンアロー号を利用します。くろしお号・オーシャンアロー号は列車により、和歌山駅行き・白浜駅行き・新宮駅行きなどがあります。
新宮町・紀伊勝浦市へ向かう場合は、名古屋駅で関西本線・紀勢本線経由の特急南紀号を利用するのがおすすめです。
また、高野山に向かう場合は南海電鉄を利用しましょう。
③高速バス
東京から和歌山市内に向かう直通の夜行バス、WILLER EXPRESS、STAR EXPRESSWK、JAMJAMライナーなどが運行されています。運賃を安く抑えたい方に最適な移動手段です。
関西(大阪から)
①電車
和歌山市内に向かう場合は、JR線を利用するルートと南海電鉄を利用するルートの2つがあります。JR利用の場合、大阪駅からJR環状線・天王寺駅経由の和歌山行き紀州路快速に乗車し、和歌山駅で下車します。南海電鉄を利用する場合はなんば駅から和歌山市駅行きの特急サザン号で和歌山市内に向かいましょう。
白浜・串本・新宮などへ向かう場合は新大阪駅から特急くろしお号・オーシャンアロー号を利用しましょう。
高野山へ向かう場合は南海電鉄を利用します。南海なんば駅から特急こうや号・りんかん号を利用しましょう。
②車
大阪から和歌山に車で向かう場合は、阪神高速・阪和自動車道経由を利用します。和歌山市以南に向かう場合は、すさみ町まで高速道路が通っています。すさみより更に南へ向かう場合は、国道42号をご利用ください。
③バス
JRバスや大阪バスなどにより、多数のバスが運行されています。和歌山市内から大阪までの所要時間は1.5時間です。
お得な切符
和歌山観光きっぷ
和歌山観光きっぷは南海電鉄が発売している、大阪発→和歌山市内観光に最適な切符です。南海電鉄のなんば駅、新今宮駅、堺駅などで購入できます。値段は大人2000円、子供1000円です。切符には、発売駅から和歌山市駅までの往復乗車券と和歌山バス、和歌山バス那賀など市内と紀の川市、岩出町、かつらぎ町など周辺都市を走るバスのフリー乗車券が含まれます。有効期限は1日です。
和歌山市駅から市内のマリーナシティや和歌山城、紀三井寺への観光やラーメン屋めぐりを検討している方は是非和歌山観光きっぷでお得に旅をしましょう。
高野山・世界遺産きっぷ
高野山・世界遺産きっぷは南海電鉄で発売している、大阪発→高野山観光に最適な切符です。和歌山観光きっぷ同様、南海電鉄主要駅で購入でき、切符には発売駅から極楽橋駅、更に高野山ケーブルの高野山駅までの往復乗車券と高野山内の南海りんかんバスのフリー乗車券が含まれます。有効期限は2日間、値段はなんば駅発売の場合、大人3,080 円、小児1,550円です。特急こうや号の片道特急券付きの場合、大人3,630 円、小児 1,830円になります。
金剛峯寺や金堂、霊宝館の拝観料割引特典があり、高野山観光ではぜひ手に入れたい切符です。
南紀・熊野古道フリーきっぷ(中辺路コース)
南紀・熊野古道フリーきっぷはJR東海が発売するお得切符です。名古屋方面から那智大社、熊野古道、紀伊勝浦方面へ向かう方はおすすめです。愛知県内の豊橋駅・岡崎駅・名古屋駅、岐阜県内の大垣駅・岐阜駅、三重県内の四日市駅・伊勢市駅など多くの駅で購入可能です。切符には、発売駅からフリー区間との特急「南紀」号の普通車指定席と、JR線フリー区間(熊野市~紀伊勝浦間)と熊野御坊南海バスフリー区間の乗車券が含まれます。有効期限は3日間で、運賃は9970円、こども4980円てす。
フリー区間内には那智大社や那智の滝、熊野古道の大門坂、熊野本宮大社や湯の峰温泉・川湯温泉などが含まれ、和歌山県南部の観光にはうってつけです。
その他のおすすめ切符
その他のおすすめの切符として以下が挙げられます。
・加太観光きっぷ(加太観光におすすめ)
・とくとくフリー乗車券(白浜周辺のバスがフリー区間となる。)
・和歌山貴志川線1日乗車券(和歌山市内から紀の川市を結ぶローカル鉄道鉄道。貴志駅の猫駅長・たまで有名。)
・くしもと観光周遊バス まぐトル号(串本町内周辺のバスがフリー区間となる。)
おすすめホテル
白浜エリア
・白浜 古賀の井リゾート&スパ
・南紀白浜 浜千鳥の湯 海舟
串本・那智エリア
・碧き島の宿 熊野別邸 中の島
・ホテル&リゾーツ 和歌山 串本
和歌山市内
・ホテル アバローム紀の国
・休暇村紀州加太
・和歌山マリーナシティホテル
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